アクセント理論について

リラックスして取り組もう!

考えてみよう!

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ここではアクセント理論について考えてみましょう。
この考え方は、僕が自分の生徒を教えているとき、アクセント移動をより効率的に教えることはできないだろうか、ということを考えているうちに生まれた理論です。
アクセント移動というのは、初心者の方にとっては、少しむずかしいかもしれませんが、中級以上を目指すのであれば、避けては通れないものであると思います。
ここでは4つのストロークについての理解がきちんとされていないと、分からなくなってきますので、4つのストロークって何?という人はこちらからどうぞ。

では、まずこの譜面を見てください。


この譜面を叩くとき、手順はRLRL(左利きの人は逆)とします。
この4連符(あえてそう呼ぶことにします)は、最初にアクセントがあって、ほかの3つはすべてノーアクセントになっていますね。いわゆる”タツツツ”という音です。これを「アクセントの形」と呼ぶことにします。じつはこのアクセントの形は4連符の場合、16通りあるので、それについてはあとで順を追って説明していきますね。

では、このアクセントの形を繰り返して叩くとするとこの譜面のようになります。


分かるでしょうか?Dといのはダウンストローク(D)で、Tというのはタップストローク(T)で、Uというのはアップストローク(U)のことです。

最初がDになる理由

どうしてこうなるでしょうか?このアクセントの形の手順はRLRLでしたね。最初のRの音符はアクセントですから、ここに割り振られる可能性のあるストロークはフルストローク(F)かダウンストローク(D)ですね。そしてこの次に出てくるRの音符(まえから3番目)はノーアクセントですから、最初のRはフルストローク(F)ではなくダウンストローク(D)になりますね。

2番目がTになる理由

では2番目はどうでしょう。これは最初のLですね。この音符はノーアクセントですから、ここにくる可能性のあるストロークはタップストローク(T)かアップストローク(U)ですね。このどちらに決まるかは、この次にでてくるLの音符がどうなっているかに関係があるのです。その音符(前から4番目)はノーアクセントなので、したがって2番目はタップストローク(T)ということになるのです。

3番目がUになる理由

この3番目に割り当てられるストロークを決定するのは、この次のRの音符ですね。
この次というのは2拍目の最初にあります。これはアクセントがついていますね。
ですから、タップストローク(T)ではなくてアップストローク(U)ということになります。

4番目がTになる理由

これもノーアクセントですから、タップストローク(T)かアップストローク(U)ということになりますが、この次にでてくるLの音符(2拍目の前から2番目)もノーアクセントなので、結局この4番目はタップストローク(T)ということになります。

つまり大切なことは、
いま叩こうとしている音符がどういうストロークになるかのは、その次にでてくる音符がもつアクセントによって決まるということなのです。
次の音符にアクセントのあるなしが分かっていないと、叩こうとするストロークが決まらないということですね。

ここにでてくる”DTUT”というストロークの組み合わせのことを
動きの形」と呼ぶことにします。



では次の譜面を見てください。



また同じように動きの形をみていきましょう。

最初がDになる理由

これは「DTUT」の動きの形を説明したときとまったく同じ理由ですね。最初のRの音符はアクセントですから、ここに割り振られる可能性のあるストロークはフルストローク(F)かダウンストローク(D)ですね。そしてこの次に出てくるRの音符(まえから3番目)はノーアクセントですから、最初のRはフルストローク(F)ではなくダウンストローク(D)になりますね。

2番目がTになる理由

これも「DTUT」の動きの形を説明したときとまったく同じ理由です。この音符はノーアクセントですから、ここにくる可能性のあるストロークはタップストローク(T)かアップストローク(U)ですね。このどちらに決まるかは、この次にでてくるLの音符がどうなっているかに関係があるのです。その音符(前から4番目)はノーアクセントなので、したがって2番目はタップストローク(T)ということになるのです。

3番目がTになる理由

この音符はノーアクセントですから、タップストローク(T)かアップストローク(U)のどちらかなのですが、次にでてくる音符を見てみると、そこもまたノーアクセントになっていますね。ですからここはタップストローク(T)になるわけです。

4番目がTになる理由
これも3番目と同じで、次に出てくる音符がノーアクセントなのでここはタップストローク(T)になります。

考え方は分かってきましたね。


では次も見てください。




この場合の動きの形はDTUUに変化していますね。



これは、DTTUに変化しています。

こうしてみると、タツツツというアクセントの形の中に、
DTUT
DTTT
DTUU
DTTU
の4つの動きの形があることが分かります。



この場合の動きの形の特徴を見てみると、必ず前2つはダウンストローク(D)とタップストローク(T)となっており、動きが決定していますね。アクセントの部分はフルストローク(F)であってもいいはずなのに、ダウンストローク(D)に決まっているのはなぜなのか分かるでしょうか?それはその次のRが叩く音符がノーアクセントととして決定しているからなのです。アクセントの形としてノーアクセントが組み込まれているからです。
また、4連符のうち後ろの2つは動きが変化しているのが見て取れます。この後ろの2つは、この次の音符がどういうアクセントを持つのかが決まっていないので、すべての組み合わせがあらわれてきています。3つ目の音符も、4つ目の音符も両方ノーアクセントとなっています。ノーアクセントを担当するストロークはタップストローク(T)とアップストローク(U)ですね。ひとつの音符について2通りの可能性があるわけですから、ふたつあわせて2×2で4通りの組み合わせができることになりますね。これらのことから、動きの形が4つあることがわかります。

つまりアクセント理論とは

1つのアクセントの形の中に、4つの動きの形があること

なのです。







アクセント理論とは何か







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