投稿日時
2010-10-15 10:20:00 |
トピック:
2010年
モーラー奏法で演奏しているところを見ると、肘の開閉が盛んにおこなわれます。
一般奏法でなれた方なら、
「そんなに肘が動いて本当に楽なのだろうか?」
こんな疑問が湧いてくるかもしれません。
それは、動いている距離が長く、あたかも無駄に動いているように
見えるからであろうとおもいます。
しかし、一見無駄に見える動きが、実は無駄ではなく、楽に動かすことができる方法であるのです。
そういう意味でモーラー奏法はまか不思議に見えてしまうのであろうとおもいます。
また、モーラー奏法が理解されにくいのは、腕の動きに対する正しい理解がなされていないことによる部分も大きいのではないか、と当ドラムメソッドでは考えております。
そこで今回は、腕の動きを正しく理解するために必要なことを紹介します。
実は、腕には大きく分けて
2種類の動き
があります。
ひとつはハンマーの動き、もうひとつはムチの動きの2種類です。
1:
ハンマーの動き
2:
ムチの動き
1ハンマーの動きとは?
http://www.youtube.com/watch?v=-VuFN6xH64k
肩関節、肘関節、手首などが屈曲伸展し、上下に動くことが特徴です。
ドラムのストロークにおいて、チップの軌道が真上真下に動くようにしようとしていませんか?
それは現在、打楽器業界の常識になっています。しかし、そのように動かそうとすると、このようなハンマーの動きになってしまいがちです。モーラー奏法で演奏されているかたでも、このような動きになっている人がいます。特にアップストロークを見れば、ハンマーの動きになってしまっているかどうかを見抜きやすいと思います。
この動きは、
一定の速度を得た場合、動きのエネルギーは最大となる
という特徴を持ってはいます。
しかし、筋肉が逆テコの状態で付着しているので、筋肉に大きく負荷をかけてしまいます(逆テコについてはこちら
http://www.drumlesson.cc/modules/news/article.php?storyid=103
で詳しく説明しています)。つまり、
とても動きにくい
のです。
ゆっくりと大きい音を出すには適していますが、スピードがあげられないため、あらゆる楽曲に適しているとは言えないのです。
また、力みがちなドラマーにとっては、力みを解消する運動にはならず、その運動を繰り返すほど疲れてしまうという結果になりやすいのです。
一般奏法が動きにくいという根拠はここにあります。
2 ムチの動きとは?
http://www.youtube.com/watch?v=v405lEvbY-A
肩甲骨、肩関節があらゆる方向に動き、腕全体が、ムチのように胴体側からエネルギーを送るように動くことが特徴です。
一方ムチの動きは、
一定のエネルギーで最高のスピードを出すための絶対必要条件
となるという特徴を持っています。
スピードが上がれば、パワーは出しやすいのです。
モーラー奏法が目指した方向は、ハンマーの動きではなく、ムチの動きなのです。この動きに対して、スピードは上がりやすいが、パワーはでないのかと言われそうですが、そんなことはありません。単純に考えれば、パワーは、質量に速さを掛け合わせたものですから、スピードが上がれば、当然パワーも大きくなります。
打楽器界においても、ムチのように動かすということは、以前から言われております。しかし、本当に残念ですが、現時点においても、まだまだ多くのドラマーが、ムチのように動かしているつもりでも、実はハンマーの動きになってしまっているのが現状です。
腕は長い骨でできています。そんような長いモノをムチのように扱うのは簡単ではないのかもしれません。実は、ムチの動きを実現する際にも、屈曲伸展運動が含まれるため、正確に動くということの難しさをよんでいるのかもしれません。
なぜモーラー奏法は合理的なのか?
http://www.youtube.com/watch?v=EsoRpL6CswY
当ドラムメソッドでは、打楽器界に新しい価値観を提示し続けております。
あなたもこの全く新しい奏法にふれてみませんか?
hiromu@drumlesson.cc
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http://www.drumlesson.cc/modules/news/article.php?storyid=145