投稿日時 2009-8-12 2:20:00 | トピック: 2009年






モーラー奏法を教えてきて気がついたのですが、モーラー奏法のことを世界の名だたるドラマーが、さらにスキルアップをめざして、何か特別な奏法を習得するというような感じでとらえていらっしゃる方が多いように思います。

確かに、ストロークの音量、スピード、豊かな音質を次々に習得していく様は、そのように見えるのかもしれませんね。^^;

しかし、実際はモーラー奏法とは、決して特殊な奏法ではなく、地味な基礎の上に成り立つ奏法なのです。

言い換えると、本当に正しい基礎をマスターすれば、自然にストロークのスピード、音量が上がり、豊かな音色が出せるようになります。

正しくない基礎というものは、繰り返せば繰り返すほど、疲れってしまって、筋肉を堅くし、そしてさらに動きにくくさせてしまいます。


「でもいくら、脱力といっても多少の筋肉は使うんでしょう?」

「だったら、やはり、筋肉を鍛えて丈夫にすることが重要でしょう。」


そういうことをおっしゃる方もいるかもしれませんね。

確かに筋肉を鍛えることが、良い面をもたらす場合もあります。

しかし、知っていただきたいことがあります。

確かに、脱力するといっても、筋肉を全く使わないということはなく、少しは使います。しかし、ドラムを演奏する場合は、どんなにスピードがあがっても、筋肉を使って疲れ果ててしまうことはありません。動きの質を高めれば、現在ある筋力で疲れずにドラムを演奏することは可能です(もちろん健常者あればと言う意味ですよ^^;)。

この部分は実際に体験して、自分自身の感覚としてつかまないと信じられないかもしれません。しかし、これは本当のことです。

筋肉を鍛えなくても、運動の質さえ上げれば、疲れずにドラムを叩くことができます。そして、それは誰にとっても可能なことなのです。


では、質の良い動きとは何か?

これは、大変難しい問題ですが、当ドラムメソッドにおいては、腕においては、腕全体を正しく波打たせることにあると考えております。


「波打たせる?そんなことあたりまえでしょ?」

「いろいろなところで『ムチのようにしなやかに動かす』という話があるが、それと同じでしょう。」


確かに、言葉としては同じです。

しかし、一般奏法で動かしている動きが、正しくムチのようにしなっていないとしたら、どうでしょうか。

きっと驚かれることでしょう。

ムチのようにしなる動きとは、ムチの端からもう一方の端まで順番にエネルギーを伝えるということですよね。

一般奏法における基礎練習では、腕を振り上げるとき、手首から先にあげてしまいます。これでは、ムチ全体のうち、わずかに先端側がしなるだけになってしまい、エネルギーの伝達効率はよくないものになってしまいます。

これでは本当の意味で波打たせるということにはなりません。

これを自力で回避するのは、かなり困難です。はずかしい話ですが以前は私自身がそうでありました。
自分自身がうまく波打てていなかったにもかかわらず、ムチのようにといいながら、手首から先にあげていました。モーラー奏法に変えてからは、気付かないうちにスピードが上がっていて、大変おどろきました。

本当に残念なことですが、
現在広く知られているドラムの基礎運動は、はっきりいって正しくないと言わざるをえません。
それは、正しくムチを打つような動きになっていないからです。腕が正しくムチを打つためには、必ず上腕の長軸に対する回転(内旋・外旋)を含まなければならないのです。
当ドラムメソッドにおいては、ここまで言い切る自信があります。


私はドラム講師として、一般の講師の方の生徒に対する誠意を信じております。故意に間違いを教えているとは思っていません。講師の方が気づかないゆえにおこっている歪であると考えております。私は正しい基礎を広げてゆきたいと思っておりますので、心ある講師の方には隠したりせずに、私がもっている全情報をお教えする用意があります。




正直にいうと、モーラー奏法を教え始めたころは、自分は習得できたけれども、それは、自分だけの特殊事情かもしれないという思いをたちきることはできませんでした。自分の生徒の場合はモーラー奏法以外の奏法がその人に合っているという場合があるのではないかと考えておりました。

しかしながら、この奏法を教えることに多くの時間を割いて、研究をかさねるごとに、リラックスには、全員に共通な法則があることがわかりました。

当ドラムメソッドにおいてのモーラー奏法は、まさにその法則にのっとって運動する奏法です。

打楽器界で有名な、フィラデルフィア交響楽団のアランエーベル氏の言葉をかりれば、腕の運動で大切なことは、「鳥の羽を羽ばたかせるように運動する」ということです。この言葉は、当ドラムメソッドがよく使う例えと全く同じものです。この事実を知らされたときは、大変驚いたと同時に、私たちが信じて奨めてきたことに間違いはなかったというお墨付きをいただいたようなものだと気づき、とても嬉しくおもいました。

モーラー奏法の動きこそ、アランエーベル氏が大切なことだと訴えた正しい基礎なのです。
正しい基礎だからこそ、誰もが理論的に取り組める素晴らしい奏法なのです。

当ドラムメソッドは正しい基礎とは、どうあるべきかについて徹底的に考え抜いています。


あなたの基礎練習は、繰り返せば繰り返すほど、疲れていませんか?
正しい基礎練習では、何度繰り返しても、決して筋肉痛などは起こしません。

当ドラムメソッドには、腕が動かしやすくなって、スピードが上がっている生徒さんがたくさんいらっしゃいます。
きっとお役に立てると思います。

あなたも正しい基礎を学んでみませんか?

お待ちしております。^^;

hiromu@drumlesson.cc
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