投稿日時 2009-2-25 9:40:00 | トピック: 2009年


モーラー奏法を越える理論-胴体力






ブログにものせましたが、素晴らしい理論に出会えたので、ご紹介します。故伊藤昇氏の胴体力 です。


当ドラムメソッドでは、モーラー奏法とは、肩甲骨や鎖骨から先の動きが中心であると考えております。実際にレッスンをしていても、どうしても力みが取れないというかたもいらっしゃいます。このような方に胴体力メソッドを取り入れた運動をしてもらうと、腕の力みが取りやすいという効果がはっきりとあらわれてきました。


以前から、胴体側から順番に動くということを推奨していましたが、この理論に出会えたことで、胴体そのものをどう動かしていくべきなのかが明確になりました。しかも、胴体の動きはつまるところ3種類しかないといいきっていて、とてもシンプルなところがいいですね。実際にはとても複雑な胴体の動きをここまで単純化できているということは、とても素晴らしいことですね。これが、より滑らかな腕の運動を誘発し、リラックスをすすめると当ドラムメソッドは考えているわけです。


要は、骨盤から背骨、肩甲骨、上腕、前腕、指、スティックの順番を意識することで、腕のリラックスをより進行させるというものです。


そういう意味では、伝統的なモーラー奏法では、まかないきれない部分の理論といえるでしょう。


いつもお伝えしていることですが、リラックスして運動できるということは、ドラムに限らず、スポーツや武道、舞台や音楽などの芸術などすべてにかかわることであります。当ドラムメソッドが目指したいことは、このリラックス運動をとおして、打楽器の基礎を変革しより多くの方に楽になっていただきたいというものです。


 


さて、その胴体の動きですが、


 


1 反らす・丸める


2 伸ばす・縮める


3 捻る


 


の3つです。


 


たったこれだけです。


 


この運動をすると、腕が動かしやすくなります。もちろん一般奏法のかたであっても効きますよ。ぜひ試してみてくださいね。僕の生徒のかたで、モーラー奏法に取り組んでいない方もいらっしゃるのですが、その方が、この運動に取り組んだそのあと、腕が動かしやすくなりましたとおっしゃっていたので、だれでにとっても効果のある運動であると思います。もちろん、現在モーラー奏法に取り組んでおられるかたであれば、より洗練された質の高い腕の運動ができるようになるでしょう。


注意してほしいことは、無理は禁物であるということです。


できる範囲で結構ですから、体を動かすことが気持ちいいと感じられるように取り組みましょう。


3つの胴体の動きは以下のとおりです。


1反らす・丸めるについて



 


腕の力が抜きにくいという方には、骨盤をうまく動かせないという傾向があるようです。骨盤から背骨を動かしていく感覚がもてるようになると、腕の力がぬけてくるという現象がおこっています。


この運動の効用は、脚の動きを全般的にアップし身体しなやかさをうみだします。


2伸ばす・縮める



イスに座ってやる場合は、右側を伸ばしたい場合、右の坐骨でしっかりささえましょう。左側をしっかり伸ばしたい場合も、左の坐骨でしっかりささえましょう。


この運動の効用は、 胴体の筋肉がより柔らかく、大きく動くようになり、腕や手の動きをよくします。そして、身体の敏捷性を生み出せるようになることです。


3捻れ



骨盤があまり大きく動いてしまわなにように注意しながら、捻れる方向に顔を向けるようにしましょう。


この運動の効用は、胴体の動きのなかでもっとも大きな力を出し、腕や脚につたえることができます。身体のパワーを生み出します。


 


総じて、呼吸を止めたりしないように、ゆったりとした気持ちで、主に鼻から吸って口で吐くようにしましょう。息をゆったりと吐くと、無駄な力を抜きやすいという傾向がありますよ。


 


この3種類の胴体の動きは、1つだけではなく、3種類すべて取り組むと、効果が大きくなります。また、2番目の伸ばす縮めるは、腕の動きと関連しています。腕が思うように脱力できていない人は、この動きがやりにくくないかどうかチェックしてみることをおすすめします。


ドラムの演奏の前の準備運動としても、有効な動きとなるでしょう。


当ドラムメソッドでは、この理論に出会えて、これを応用することで、モーラー奏法を大きく進化させることができました。


皆さんにもぜひおすすめします!健康にもいいですよ!


伊藤昇氏に心より感謝いたします。


hiromu@drumlesson.cc


 


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